他人からの視点を理解しなければならない

2011.12.02

自分のことを理解するには、他人からの視点を理解しなければならない。さらには、就活にしろ、なんにしろ、何かに取り組む過程で、自分とは何かということに気づくものである。そのことに学生は気づけない。いや、気づくかどうかにかかわらず、就活マニュアル本などに流されて、やってもやらなくても変わらないレベルの自己分析をやってしまう。机に向かって今までの人生を広く浅く振り返り、もっともらしい言葉で表現する。これが、今どきの学生たちの自己分析だ。

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最近では、「自己分析不要論」を唱える大学関係者やキャリア論研究者が増えてきている。今まで大した挑戦をしていないのに、自己分析などを行っても、何も生まれない。むしろ、小さな殻に閉じこもってしまうというわけだ。「スーパージャンプ」に連載中の人気就職マンガ『銀のアンカー』(三田紀房・関達也著)でも、志望業界をどこにするか悩む学生に対して、アドバイザーが自己分析を禁じるシーンがある。この自己分析不要論はきわめて共感できる意見だ。新卒で採用したいのは、「今までがんばった人」よりも「これからがんばれそうな人」である。その人がどんな人間なのかは、面接官が面接を通じて、じっくりと理解していくものだ(好き嫌いは別として)。自己分析、自分探しで、「小さな自分」に気づいて落ち込んでしまったり、企業に入るための下心満載の「嘘くさい自分」をもっともらしく演じている時開かあったら、「未来の自分」を大きく構想してもらいたい。「自分はバカ学生だった。勉強もサークルもろくにやってこなかった。でも、将来は○○な仕事で世界を変えたいと思っている」中途半端な自己分析や、胡散臭い自己PRをする学生より、こう言い切れる学生のほうがよっぽど好感を持てる。