アジアの突然開けた市場、すなわちエマージングマーケットはやはり不安定なものであり、その誤算はあたかもバブルの時代の二の舞のようでもある。バブルの時代にも「新しい消費社会の到来」とさんざんに喧伝されたのであり、そうした言葉に乗せられて製造業は生産増強の投資に走り、結局はそのツケを支払わされているのであれば、現在もまた「アジアの時代」と喧伝されたあげく、そのツケを支払わされている。あるいはアジアにおける現地生産は、低賃金と同時に低生産性という現実に直面しているようでもある。
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それも当然のことであり、物理的に移転可能な資本と設備だけでは高水準の生産性の達成はありえないということであり、そのことの認識が日本型雇用システムの本質であったはずだ。低賃金の追求は低生産性によってバランスする、すなわち低機能連関においてそのシステムは維持されるということが、改めて確認されているのである。